「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句

今回は、「雷鳥」創刊550号・600号・650号・700号・750号記念俳句大会の際の句と、俳句雑誌「俳壇」に投稿して何度か佳作で掲載して頂いていた句、また、平成29年(2017年)1月20日発行の俳句雑誌「俳句四季」に「雷鳥」創刊70周年記念の記事が掲載された際の、母の句を記載致します

まずは、平成18年(2006年)9月10日に行われた「雷鳥創刊七百号記念俳句大会」に母が沖縄から出席し、20句応募して、入賞も頂いた時の句を記載致します。

「雷鳥創刊七百号記念俳句大会」
とき:平成十八年九月十日(日)、ところ:平安会館

「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句

「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句

「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句


雷鳥創刊七百号記念俳句大会入選作 

「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句

「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句

関西俳誌連盟賞
次の世もこの世も仮や花いばら


川上万里様 特選
次の世もこの世も仮や花いばら


柴田由乃様 特選
逝くまでは早寝早起き新茶かな


中田のぼる様 特選
次の世もこの世も仮や花いばら


普通選
母の日や今日耳鳴の止んでおり


その他の応募句
四月馬鹿は目を外して見たきかな


ご先祖に亡き子頼みて春惜しむ


どの家も溢るるばかり春の花


囀りやピッコロピーと鳴くが好き


更衣派手に装う那覇住まい


旅人の振りして千歩うりずん南風


アドバルーン一つ上りて梅雨入りかな


読経中雑念浮かびあばれ梅雨


亡き子の服羽織って見たり巴里祭


無理利かぬ齢となりし土用鰻


国産に拘っており土用うなぎ


波の上にサーファー立てり麦の秋


乾ききるシーサーにも水半夏生

半夏生:夏至(6月21日頃)から数えて11日目の7月2日頃から七夕(7月7日)頃までの5日間を半夏生といいます。(「暮らし歳時記」より)


動きつ受ける亡夫の時計旱星


兄弟の老いて朗らか冷やし酒


大地震あれば逝くのみ厄日来る


老夫婦見れば羨しと秋思なる



以下に、雷鳥創刊550号・600号・650号・700号・750号の記念俳句大会作品集に収録された句を記載致します。

「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句

「雷鳥創刊550号記念俳句大会」
とき:平成6年2月27日(日)、ところ:ホテルサンフラワー京都

宵寒や夫饒舌の白ワイン


松手入結婚記念日うやむやに



「雷鳥創刊600号記念俳句大会」

・佳作賞
・地黄 天国先生(関俳連顧問・大樹同人)選
亡き夫を今も頼りて暖かし



「雷鳥創刊650号記念俳句大会」
とき:平成14年3月24日(日)、ところ:からすま京都ホテル3階瑞雲の間

鶯や捨てられぬ物に囲まれて


忍ぶ恋テレビに眺め春の闇


いつの夜も女の強し氷菓舐む


そのうちに行くわと墓に盆の花



「雷鳥創刊750号記念俳句大会」

「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句

「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句

新茶淹れ
佛壇を閉じて一礼初旅に


何につけても亡き娘偲ぶや雛あられ


新茶淹れ巨人が那覇に来る話


基地を負う島の嘆きや黄砂降る


初夏や飛び降りそうな屋根の獅子


イヤリング男の子もつけてゴーヤ売る


運ばるる大縄の香や那覇まつり



俳句雑誌「俳壇(本阿弥書店編集部)」に秀逸や佳作として掲載して頂いた句

母が、雑誌の掲載ページを切り取ってひとまとまりにクリップで留めていたものがございますので、ここに掲載致します。

平成16年1月号佳作(綾部仁喜 様選)

青き海称え暑さを口にせず



平成16年9月号佳作(大串章 様選)

雲の峰バスに乗るごと飛行機に



平成16年9月号秀逸(今瀬剛一 様選)

轟轟と風吹く夜のビールかな

「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句



平成17年2月号佳作(小笠原和男 様選)

医者嫌いくすり嫌いのとろろ汁



平成17年10月佳作(大牧広 様選)

あちこちの家に百歳那覇暑し



平成17年11月号佳作(中村和弘 様選)

パイン熟る島に暴走族走る



平成18年1月号佳作(山本洋子 様選)

名月を称える会の端に坐す



平成18年4月佳作(金久美智子 様選)

年上のみんな達者や初電話



次に、平成29年(2017年)1月20日発行の俳句雑誌「俳句四季」に、「雷鳥」創刊70周年記念の記事が掲載された際の母の句を記載致します。
「雷鳥」創刊記念俳句大会の句と、俳句雑誌「俳壇」・「俳句四季」に掲載の句

俳句雑誌「俳句四季」2月号(平成29年(2017年)1月20日発行)
※「雷鳥」創刊70周年記念の記事が掲載され、会員の方々の俳句が掲載されているうち、母の句です。

71頁より
忘れてもいいこと覚え二月逝く



母が、お友達が一人もいない那覇に転居してくれて、私はすぐに、公民館やカルチャーセンター、老人会等に通わないかと聞いたのですが、「お年寄りばかり来るところに行きたくない」「俳句を作らないといけないから頭の中はいつも忙しい」と申しておりました。
色々な思いを俳句に込め、私には言わない思いも吐露し、一生懸命俳句を作ることを心の支えにしていたのだと、今更ながらに思います。



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